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お水の処理道 / 鮎(あゆ)に対する急性毒性試験 その2

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鮎(あゆ)に対する急性毒性試験 その2

2011.4.21(木)

記事カテゴリー: 生態系に近い河川濁水処理

前回の予備試験では、
ネオナイトを溶かした河川水は、いくら濃度を濃くしても
鮎は死にませんでした。

IMGP3870.jpg

凝集フロックが容器の半分近くまでできるほど、大量に添加しても
驚いて暴れたくらいで、これを急性毒とよんでいいのか、悩むところです。

通常の使用では、凝集フロックは取り除き、上澄みを放流するので、
安全性はかなり高いと思いました。

比較するために、一般によく使われている凝集剤、
ポリ塩化アルミニウム(PAC)で同様の実験を行いました。

PACの安全データシートによりますと、ヒメダカの半致死量は840ppm、
pHを中和すれば10000ppmとあります。
通常の使用量を100mg/Lとすると、使用量の8倍以上は安全そうです。

PACを840mg/L前後添加して、鮎をいれたところ、何も変化がおきません。

ところが、3時間くらいすると、急に動きが鈍くなり、底でじっとしていたり、
ときどき暴れるように動いたり、水面で息をしたりと、様子が変わってきました。

4~5時間くらいすると、泳いだり底に沈んだりをくりかえすもの、
ひっくりかえるもの、が出てきて、そして、次々に死んでいきました。

IMGP3835.jpg

鮎はヒメダカよりもPACの耐性が弱いと考えられます。


次に、濃度をヒメダカの半致死量より低い濃度で試験を行いました。
何段階も濃度を変えて試験したのですが、
かなり低い濃度(ヒメダカの1/10以下)でも全滅しました。


現在、本実験を行い、より詳細なデータを取っているところですが、
鮎が予想以上に低い濃度のPACで死亡するのに驚きました。
本実験の結果も、また紹介したいと思います。


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