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お水の処理道 / ゼオライトについて

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ゼオライトについて

2013.9. 2(月)

ネオナイトの主原料でもあり、福島第一原子力発電所の事故で注目されたゼオライトですが、どのようなものかご存知でしょうか?

日本名では『沸石』とも呼ばれる石で、実験室などでビーカーなどを過熱する際に突沸を防ぐために入れられたり、身の回りではシックハウス症候群を防ぐために漆喰などに混入したりしています。

ゼオライトは鉱物で、世界ではアメリカやオーストラリアなどで産出し、日本でも鹿児島の一部と島根県、東北地域と北海道の南西部から産出します。

DSCF5333.JPG

一般的な鉱物は酸化ケイ素(SiO2)が主成分ですが、ゼオライトはケイ素がアルミニウムと置換したことによって電子が過剰になります。このため鉱物表面が負の電荷(マイナス)を有し、水中に溶解している陽イオン(プラス)を結合する性質を持ちます。

したがって、ゼオライトは一般にアンモニウムイオンや金属イオンを、表面のイオン交換能によって除去する性能を持ちます。

 

ゼオライトはその構造から選択的なイオン交換性能が特に強い鉱物です。もともと天然鉱物ですが、広い用途から合成ゼオライトも製造されており、主構造は酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)を主体として、ナトリウムやカルシウムの配位や量の比率などによってその特性が変化します。また、他の粘土鉱物と比較しても特に高く、金属イオンの共存下でアンモニウムイオンの選択的な交換能が高いです。したがって、金属イオンを含む排水から、アンモニウムイオンを主に除去することが出来ます。

 

また、ゼオライトは重金属の吸着にも効果があり、それぞれの陽イオン吸着性に

Cs > Rb > K > NH4 > Ba > Sr > Na > Ca > Fe > Al > Mg > Li

の順位があります。原発事故で大気中に飛散したセシウムの吸着性が最も高いことが注目され、その放射性セシウムの吸着にはゼオライトの中でもモルデナイト、クリノプチロライトといった種類の天然ゼオライトが優れているとされています。島根県で取れるゼオライトはモルデナイトという種類ですので、除染用途の種類としては最適なゼオライトです。


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