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お水の処理道 / 鮎(あゆ)に対する急性毒性試験 その3

2011.5.10(火)
記事カテゴリー: 生態系に近い河川濁水処理
鮎を使った急性毒性試験の最新情報をお知らせします。
前回は凝集剤の影響を調べましたが、今回は重金属のヒ素の影響を調べました。
ヒ素は毒性が高く、鉱物などに含まれています。
そのため、天然中に存在し、土壌や環境水でも検出されることがあります。
ところで、土壌汚染対策法が改正され、天然由来の重金属も土壌汚染に含まれるようになり、
処理について、問い合わせが増えています。
ヒ素はどのくらいの濃度で影響がでるのでしょうか。
毒性についても、調べてみることにしました。
ビーカーを使った予備実験です。
0.1mg/L~50mg/Lまで8段階の濃度で試験を行いました。
24時間後の様子では、
ヒ素濃度1mg/Lでは死亡なし、3.5mg/Lでは逆さになったり泳ぎがおかしくなるのが見られ、
7mg/Lでは多数が死亡し、14mg/L以上ではすべて死亡していました。
この結果から、ヒ素(亜ヒ酸)の24時間後の半致死量は5.8mg/Lとなりました。
亜ヒ酸の安全データシートを見ますと、ニジマスの半致死量は20.2mg/Lとありますので、
鮎の結果はニジマスよりも低い値です。
鮎はニジマスよりもヒ素に弱い可能性がありますが、引き続き実験を行い、数値を確かめようと思います。
ところで、国が定める排水基準は0.1mg/L、環境基準は0.01mg/Lなので、
基準値を守ればアユに影響はないと思われます。
しかし、ヒ素はいくら時間が経ってもヒ素のままで、それ以上分解されることはありません。
発生源には適切な処理を行い、環境中に蓄積しないようにすることが大事だと思いました。

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