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お水の処理道 / 福島県の放射性セシウム除染作業を行ってきました

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福島県の放射性セシウム除染作業を行ってきました

2011.8.19(金)

記事カテゴリー: 放射性セシウム

8月の7日8日に福島県南相馬市の上真野小学校でプールの除染を行いますと告げ、支援を行いましたが、無事プール内の全ての汚染物を除染して帰ってきました!

現地の様子や汚染水の濃度分級など、全てが初めてで予想しづらい部分がありましたが、暫定放流基準値200Bq/kg以下の濃度で放流しました。
その現場であるプールがこちら

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手前に見えるプールが小学生用のプールで、奥に見えるのが幼稚園用のプールとなりまして、合計すると約400m3の水処理となります。プール内の汚染水を測定してみると、水の深さによってBq数が異なっており、表面の汚染水は約100Bqですが、最深部の水を測定すると36200Bqと線量が違います。
100Bqの除染処理と36200Bqの除染処理では反応させる時間も、投入するネオナイトの量も異なりますので、まずBq数の低い上水を除染して、Bq数の高い泥水状となった汚染水は反応時間とネオナイトの量を変えて除染することにしました。
上水は水中ポンプで吸上げて除染ユニットまで移送するので人手は必要ありませんでしたが、最後に溜まった泥水状のものはデッキワイパーでポンプまで送っては流し送っては流しの繰り返しで


IMG_0864.JPG


このような感じで泥水を送りました。余談ですが、写真の皆さんが着ている白いタイベックのようなものですが、非常に通気性が悪く、汗も外に出さない機密性で炎天下の中での着用は地獄のようでした(本当に)。テレビではよく見かける衣装ですが、着て作業している方の半分は意識が朦朧としていてもおかしくないほどの機密性です。

そして全ての汚染水を除染した後、放射性セシウムを吸着したフロックをろ布脱水ユニットに送り、脱水させた後に埋設します。ろ布脱水ユニットは

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このようにフレコンパックの中にろ布を敷き、ろ布上にフロックを入れて脱水します。約一晩かけて脱水すると脱水された水の体積が減るので、プラスチックのドラム缶に入れて埋設します。

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埋設をおこなうと地表面に置くより空間線量が下がる(土が放射線の遮蔽効果をだす)ので埋設しましたが、今後放射性物の最終処分場が出来ない限り被災地の安心はぬぐいきれないと思いますので、今後の課題となります。
ブログでは矢継早に概要をお伝えしましたが、より詳細なデータがありますので、興味がございましたらご連絡お待ちしております。


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